ヒルティの幸福論 真の教養とは。

TERAKOYAの骨格になりそうな、真の教養と、それが人の生き方に何をもたらすか。

そして世代ごとに人間らしさというものがあり、それを活かしていくことが大切という考え方。

人は衰えていくのではない。恐怖心を乗り越え、困難を直視することで、幸福になる。

 

ヒルティの「幸福論」

 

〇真の教養人の7つの特徴

1.贅沢を好まず、品があってシンプルな暮らしをしている

2.読書習慣がある

3.慎み深く、うそをつかず、自分を大きくみせない

4.人や社会のために働く気概がある

5.仕事の奴隷になっていない

6.お金を目的ではなく手段として認識している

7.誰に対しても丁寧。特に立場の弱い人に配慮する

 

※人間には自分を一番に考えるべき時期がある。その時期を通過すると、自己中心に生きることが嫌になり、利他の心が芽生えてくる。

真の教養人になるには、時間がかかるものだ。

 

・なんの波乱もない人生はない。

・人生の段階的な時期に応じて果たすべき役割が違う。

・自然な発育を妨げると欠陥が生じる。人生の時期により、大切にすべき人間の本性がある。

・子供、青年期、壮年期。それぞれ特有の人間らしさがあり、それを捨てたり、奪ったりしてはならない。したがって、老年期は衰退期ではない。さらなる飛躍に備える準備期間となるのだ。

・自然に従って生きる。 ストア哲学とも通じる。

・不幸を肯定して乗り越えていく。現実を直視する。人間が幸福を手にするためには、不幸や苦しみが必要だという考え方。不幸が導く幸福は、確かに存在している。

・人間の生活には必ず不幸が付きまとう。もし幸福になろうとするなら、不幸が必要だ。不幸の意義とは、人間を深くさせる。人間としてのスケール、独特の雰囲気。不幸を耐え、乗り越えてきた人たちだ。自分への不幸や苦痛を受け入れる覚悟を持たなくてはならない。幸福とは君の前に横たわる獅子のようなものだ。たいていの人はこれをみて引き返し、詰まらない何かで満足してしまう。人間の想像力はいつも現実以上の不幸を描く。今、君が感じている不幸はあらゆる幸福への入り口である。今こそ恐怖を捨て、勇気を持たなくてはならない。勇気こそが、最も欠かせない人間の資質だからである。

 

そしてとても分かりやすい「人生を楽に生きるための技術」

1.仕事で充実するということはとても大切なことだ。やるべき仕事があり、そこにまい進できることは人生にとってとても重要なことだ。

2.仕事を効率的にこなすことで良い習慣を身に付け、「楽」に生きる。

3.大事なのは初動。ルーティン化。とにかく動き始める。

4.そのときには自信のあることのタスク化から始める。

5.完全には仕上げるな。本当に重要なことを徹底的にするために、捨てるべきことは捨てる。

6.疲れたり飽きたりするときは、別のタスクに切り替える。休息とは休むことだけではない。動きの中で自分を休ませる。

仕事だけでは幸福になれない? そこには真の教養があるべきなのだ。